4月10日から15日まで、台北へ。 台中や高雄には寄らず、台北だけを5日かけて歩くと決めた旅。 仕事の隙間を縫って取った短い滞在だったけれど、 予定を詰めすぎず、同じ街の違う表情をゆっくり見る時間になった。
Day 1 — 到着、街の輪郭
夕方の便で桃園空港着。MRTで市内へ入って、ホテルに荷物を置いてから外へ。 夜の街を1時間ほど歩いただけで、看板の密度と歩道の雑多さに体が慣れていく。 コンビニの数が異様に多く、FamilyMart・7-11・ローカルチェーンが交互に並んでいる。 とりあえず Louisa Coffee でラテを飲んで、初日は早めに切り上げた。

Day 2 — 迪化街、老街の午後
朝から迪化街へ。漢方薬の問屋街として有名な一帯で、 乾物屋と薬種商が並び、量り売り・会話・値切り・処方が同じ店先で同時に進んでいる。 薬剤師として見ると、日本の漢方薬局とは空気がはっきり違う。 「医療」と「生活」が地続きなのを、入って5分で感じる。
午後は永楽市場まわりを抜けて、路地を歩く。 観光客向けに整備された一本の通りと、一本裏の古びた住宅地の 温度差が、この街のいちばん面白いところだと思う。

Day 3 — 中正紀念堂、じっくり
この日の主役は中正紀念堂。 朝のうちに行って、正殿の階段を登り、蒋介石の銅像がある大広間に入る。 天井の八角形の装飾と、その中心にある KMT の党章。 政治的な評価は脇に置いても、建築として単純に美しい。
正殿から外へ出ると、両脇に国家戯劇院と国家音楽廳が広がり、 正面奥に自由広場の大きな白亜の門が見える。 空が青く、広場が広く、人が散って歩いている。 国家の演出として設計された風景を、まっすぐ見ていられる時間があった。

午後は近くのカフェで数時間ほどさまざまな要件定義と広告の数値を見て、 夕方また正殿まで戻って、人が減った広場を一周して帰った。 同じ場所に時間をかけて2回通うと、街が違って見える。
Day 4 — 龍山寺と夜市
午前中は龍山寺。台北でいちばん古い寺のひとつで、 観光地でありながら、現役で人が祈っている場であることがちゃんと残っている。 線香の煙と、おばあちゃんの祝詞の声と、スマホで願い事を撮る若い人が同居している。 宗教施設というより、都市の中にある生活インフラとして見える。

夕方、MRTで雙連駅まで移動して、寧夏夜市へ。 観光地化された士林夜市よりもローカル色が濃いと聞いていて、 実際、客の7割くらいが台湾人。 蚵仔煎、滷味、豆花を1時間かけて順番に。屋台の回転が速く、 店主と常連のやり取りに独特のリズムがある。

Day 5 — 帰路、小籠包で締める
午前中に京鼎樓へ。 小籠包の名店で、鼎泰豐よりも生地が薄くスープが多いという評判通り。 昼前に入って待ち時間30分、そのあいだ店先で家族のアルバム写真を眺める時間があって、 老舗が「老舗であること」の見せ方に妙に感心した。

午後の便で帰国。
旅の記録は、帰ってから3日くらい経ってから書くのが、 いちばん熱が落ち着いていていい。 書きすぎないで、輪郭だけ残しておく。
帰国して1週間
台湾から帰ってきて1週間経って、
- 帰国しても行動力が爆上がりしている
- 新しいことへの抵抗感が薄まっている
- 「家から出るのが面倒...」がなくなっている
この3つをスゴイ感じる。